グランドセイコーとセイコーの違い
時計の王様といえば「ロレックス」や、
ハイブランドの「オーデマ・ピゲ」などをイメージを
する人も多いのではないでしょうか?
そんなか、スイス時計を超える精度を目指して
日本製にこだわって製造されているのが、
「グランド・セイコー」です。
因みに、時計ブランドの「セイコー」とは別ラインで
「グランド・セイコー」は作られています。
車でいうと、トヨタとレクサスの様なイメージです。
グランドセイコーの背景
初代が登場したのが1960年代、スイスの時計に国産として
挑戦した実用的な高級時計として、グローバル戦略モデル
として開発。その結果、国産でありながらスイスの
クロノ規格と同等の社内検査を経て証明書付きで発売。
堂々のデビューを飾ります。
しかし、時代は流れ「クオーツ式」の時計が登場、
「クオーツ式」は精度が正確で機械式よりもメンテナンスも
機械式よりもラクでスタンダードになり、旧式の駆動方式の
グランドセイコーの価値が揺らぎます。
しかし、グランドセイコーも、1969年にはクオーツ式を発表。
しばらく、クオーツ式時計の時代が流れます。多種多様な
ブランドから高性能時計が登場した時代で苦しい局面を過ごしますが
90年代に入ると、クオーツ以上の精度を謳い、
クオーツ時計「9F」シリーズで完成形へと進化します。
せっかく、クオーツ時計の完成形まで上りつめた
グランドセイコーですが、クオーツ時計で溢れかえっていた頃、
高級スイス時計ブランドが90年代後半、「高級化」路線へ
シフト。今の機械式高級時計ブームの始まりです。
その後、もともとスイスの高級機械式時計へのチャレンジから
スタートしているグランドセイコーも再び、機械式時計の
路線へ。ちょうど、リーマンショック、バブル崩壊と
苦しい購買層の情勢の中、クオーツを超えた精度の
クオーツ「9F」シリーズを完成させていた実力を持つ
グランドセイコーは、2004年になるとスイス時計メーカーも
驚愕した「スプリングドライブ」を開発。
2017年はセイコーの部門から独立して高級時計専門の
メーカー「グランドセイコー」ブランドへ。
「セイコースタイル」という理念。
ロレックスなど、他のハイブランドと比べると、
高級時計の割に「地味」な印象があるグランドセイコー。
若いイケイケの世代がロレックスやオメガなどに、
興味を持つのもある意味、仕方ないのかもしれません。
そんな、グランドセイコーは実は「日本の美」を
追求したデザインなのだそうです。
例えば、障子紙を通して差し込む光などをイメージした
グラデーション感など宝石を使った物質的な華やかさより、
日本人が持つ特有の「感性」を表現したデザインを
積極的に取り入れているのも特徴です。
そう聞くと、地味で控えめなデザインなのも、
納得ができるのではないでしょうか。
考え方で時計のチョイスも変わる!
この様に、スイス時計メーカーも真似ができない
機構などこだわりが詰まったグランドセイコーですが、
日本的感覚なのか、オモテだったこだわりより、
内面にこだわった印象があります。
一方で、ハイブランドのスイス高級時計は、
有名人を起用していたりして、性能は当然ながらも、
遊び心のある見た目のデザインや、専用プロモデルなどの
豊富な時計カテゴリー、所有感も満たしてくれる時計が
多いのも確かです。
どちらが良い、悪いではなく、時計の使用目的で
その方の選択肢もガラッと変わってきます。
「うーん、ちょっと私のスタイルと違うんだよなぁ」
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